芝浦ふ頭が完成したのは昭和7(1932)年で、すでに大正14(1925)年に完成していた日の出桟橋とともに、一帯は東京湾における最初の近代埠頭となる。鉄道は、明治42(1909)年に東海道本線の新駅として田町駅が開業した。東口の芝浦側は運河が多い地区で、工場や倉庫など点在し、三田口側に比べると商業施設や住宅も少なく、土日はやや閑散としている。江戸時代の芝浦は漁村として栄え、芝浦で獲れた魚は芝肴と称され、将軍にも献上された。
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いわゆる江戸前の魚で、とくに芝海老は特産となった。近年は、日本の重化学工業の構造転換に伴って、遊休地化した土地が次々とマンション用地として売却され、再開発の建設ラッシュが続いている。芝浦4丁目の運河に囲まれた、新三井製糖の工場や都バス操車場があったエリアでは、都市基盤整備公団と三井不動産が中心になって「芝浦アイランド」の開発が進められ、2007年3月に第1陣として賃貸と分譲が併存するタワーマンションが開発された。また、沖電気工業の本社および工場跡地では、TTPプロジェクトと題して「キャピタルマークタワー」が着工。芝浦工業大学跡地の再開発として大学とオフィスとホテルの3街区で構成される「芝浦ルネサイト」のプロジェクトも進行中である。ただし、やがて起こるであろう大地震には注意が必要だ。このエリアに建つマンションは通常、海面下50m以上の岩盤まで杭を打っているので、建物構造自体は安全と思われるが、埋め立て地の上層地盤が液状化する危険性が高い。また、芝浦地区は島と島の集合体なので、ライフラインの寸断や橋の崩落が起こった場合は孤立してしまうというリスクも考えられる。ただし、その分、価格も安いので判断が難しい。